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講演会

第114回日本内科学会講演会 演題詳細


発表日時 2017/04/15 11:00〜12:00 第12ブース
タイトル 308 筋痛性脳脊髄炎(慢性疲労症候群)患者における起立不耐症の原因としての体幹運動失調(平衡障害)
演者・共同研究者 1) ミワ内科クリニック  2) 富山県リハビリテーション病院・こども支援センター
○三羽 邦久 1),井上 雄吉 2)
内容 【目的】起立不耐症(OI)は多くの筋痛性脳脊髄炎(ME)患者の日常生活を制限している。立位時における脳血流の低下と交感神経の過剰興奮がOIの原因と考えられてきた。OIに平衡機能障害の関与の有無を検索した。
【方法】ME患者35例(男8、女27、平均年齢:36±10歳)に、神経学的検査と簡易10分間起立および座位試験を行い、Performance Status (PS) Score を求めた。
【結果】ロンベルグ試験陽性10例(29%)(P)と陰性25例(71%)(N)で比較した。Pは全例、片足立ちが不能、継足歩行も異常であった。ほぼ全例で起立試験の他、座位試験でも症状を訴えた。10分間立位維持不能が4例(40%)、座位維持不能が2例(20%)あった。一方、Nはほぼ全例で片足立ちができ、継足歩行も正常であった。立位時に多くが症状を伴うが、全例、10分間立位および座位を完遂した。立位時の体幹動揺者はP(100%)がN(20%)より有意に多かった。PS scoreはP(5−8, 中央値:6)がN(3−6, 中央値:4)より有意に高値で、重度生活制限が示された。
【総括】ロンベルグ試験陽性ME患者はOIのみならず座位不耐も訴える。体幹運動失調による姿勢反射機能障害はOIの重要な原因として認識されるべきである。ロンベルグ試験陽性所見は、MEの重症兆候としても有用である。
分類 神経
キーワード 慢性疲労症候群,起立不耐症,体幹運動失調